帰ってきたよ、ナンプー寺(エイズホスピス)!
まずは、オリエンテーションから
ゆったりした時間に身をまかせ①
現在の患者数は124人。
ターミナル(末期)の患者が33人で、「ワライラック」という、
平屋の建物に入院しています
そして、重症と軽症の混合病棟が、
「メータータム」と呼ばれる4階建ての建物です
そのほか、状態がかなり回復した人たちが一人で暮らすための建物や、
家族が来たときのための建物。
そして、結核患者が入院する隔離施設もあります
私が働いていたのは、
ワライラックという、ターミナルの患者さんがいるところです
ここの患者さんは、歩けない人がほとんどです
エイズを発症すると、免疫が破壊されるわけですが、
そうすると、日和見感染症だけでなく、悪性腫瘍や中枢神経の障害が起こり、
体に痛みが出るようになります
また衰弱により、筋力の低下で歩けない人や、
寝ている時間が多くなることで関節痛が出るなど、
とにかく、エイズの末期になると、歩行困難や痛みはよく見られます
私は、1人1人のベッドを訪れ、
「クンチュー・アライ・カー?」
あなたの名前は何ですか?
つたないタイ語とジェスチャーでコミュニケーションをとりながら、
腰や足のマッサージを行いました
患者さんの多くは、足裏マッサージが大好きで、
「歩けないから、マッサージしてもらうと気持ちいいよ」
「マッサージ、どこで覚えたの?上手だね」
「もう少し、上」
「もうちょっと強く」
OKサインを出していた患者さんたちは、
気がつくと目がトロ~ンとしてきて、
いつの間にか眠ってしまうのです
少しでも、痛みから解放されますように・・・
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2009年6月14日 ゆったりした時間に身をまかせ②
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