飢餓と帰還民運動

アフガニスタンの攻撃を支持したことで
地域復興チーム(PRT)の存在
8/20は、アフガニスタンの選挙です

アフガニスタンの風景って、どんな想像をしますか?
立ち並ぶ難民キャンプ、
銃痕が残るむき出しの壁、
荒涼とした砂漠・・・

しかし、1979年のソ連によるアフガン侵攻の前までは、
「シルクロードの東西の交差点」の名にふさわしく、
花が咲き乱れ、伝統的家屋が建ち並び、乾いた空気に真っ青な空
活気あふれたマーケットに人々が集い、空には凧があがり、
今はなき風景が広がっていました

じゃあ、今は国民全体が貧困にあえいでいるかと言えば、
そういうわけではありません

9.11後、米軍が入ってから貧富の格差は広がりました

ISAF
→アフガニスタンの治安を維持する多国籍軍
雇用されているアフガニスタン人の月給は16万円

カブールなどの都市には「シティセンター」というショッピングモールがあり、
ラグジュアリーなものが売っています
アフガニスタンの富裕層や観光庁はアメリカ(外国人)が大好きです。

しかし国民の99.9%が、一日1ドル以下の生活をしています
都市部に住んでいる人たちは、全国民の10%。
90%の人たちが、地方の山岳部で暮らしています
ショッピングモールとは無縁で、生きるか死ぬかの暮らしなわけです。

今、アフガニスタンの大きな問題は、治安より「食べ物がない」こと
干ばつに襲われ、500万人が飢餓に直面しています
そんな中、日本のいくつかのNGOは、
アフガニスタンで支援活動をしていますが、
在アフガニスタンの日本大使館は仕事をしていないとのこと
国(大使館)はNGOを支える、大事な情報網なのに

飢餓に加えて大きな問題になっているのが、
「帰還民運動」です

まず、79年のソ連侵攻で、アフガン国民の1/3が逃げ出しました。
そして9.11後、米軍の空爆、治安悪化のため、
さらに難民・国内避難民になった人たちが、
「治安は改善されました」と言う、
アフガン政府にだまされて、住んでいた土地に連れてこられました。

しかし、もとの土地に戻っても、
土地は荒廃している、地雷が埋まっているなどで、もとの暮らしはできません
→アフガニスタン人の多くは農民です。
そのため、仕事を求めて都市部に出ますが、住むところも仕事もなく、
ホームレス状態です
そのため、カブールは10万人の帰還民で溢れています

もともと2000数百万人の人口に、400万人の帰還民がプラスされました
カルザイ政権は、
「アフガニスタンの治安は良くなった」ことを国際社会にアピールしたいがために、
国民をだましだまし、無理矢理帰還させているのです

2001年以降、アフガニスタンでは、帰還民運動を進めてきていますが、
2007年、日本はこれに数億円出資しています

う~~~ん・・・・・・
この数億円、本当にアフガニスタンの人々のためになっているとは、
思えないんですけどね

つづく

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