京都大学原子炉実験所にて①
京都大学原子炉実験所にて②
さて、最後の見学場所は、
イノベーションリサーチラボラトリー
というところです
ここでは、「次世代の原発」を日々、開発しています
「加速器駆動未臨界炉」を実現しよう
という試みなのです。
どういうことかというと・・・
今日本にある(というか世界にある)商業用の原子炉(原発)は、
炉の中にウランを入れ、炉の中でウランに中性子を当てて、
核分裂を促し、連鎖させ、そこで生まれたエネルギーを
電気として利用しています
そして、炉の中で核分裂が連続して行われる状態を
「臨界」と言います
なので「未臨界」とは、核分裂しない状態のことです(☆゚∀゚)
原発が稼働している時は、常に臨界状態であるわけで、
確率としては少ないとしても、
常に「暴走」「事故」のリスクと隣り合わせです
でも、もし原発が「未臨界炉」だったら
炉の中にウランを入れるものの、
炉の中で中性子を当てません。
中性子を外部から注入して当てることで、
当たってるときだけ臨界になるのです~
なので、外部からの注入を辞めれば、
炉はいつでも未臨界になるのです~v( ̄∇ ̄)v
そうずれば、暴走や事故のリスクを低くすることができます
そして、外部で中性子を発生させる装置が、
「加速器」というものです
この加速器で中性子を取り出し、
ここ↓↓↓の装置を通って・・・
この上を登り、
隣接している炉(未臨界)に運ばれます
隣の炉は見学できないので、外観だけ。
加速器で中性子を発生させると、
そのエネルギーや強度を変えることができるのも、
魅力的です
そして、加速器を使って核変換処理をしたり、
違う物質をウランに変換して、
燃料にできるようになります
→核変換処理とは、長寿命の核種を、
非放射性か短寿命の核種に変換する処理のことです。
これができれば、核廃棄物問題が今よりは解消されるし、
違う物質を(例えばトリウム)ウランに変換できれば、
原発の燃料をさらに確保できます~(*゚▽゚*)
→ウランが採れるのは、あと100年とか。
しかしこれには課題があり、
中性子を外で作って、外部から注入し、当てるのは、
炉の中で中性子を当てるよりも、エネルギーが必要とのこと
このエネルギーをどれだけ小さくするか、です。
一日かけて大阪まで来て、原子炉を見学し、
可能性のある医療や新しいエネルギーを
目の当たりにしたわけですが・・・
私の中で、いろんな疑問が沸いてきたわけです~(*・ε・*)
つづく
ありがとうございます。
mana