10の語られなかった人道的危機・前編
①コンゴ民主共和国
→東部では天然資源をめぐる、武装勢力の闘争が続いています。
多くの人々が、殺戮と性暴力の犠牲になっています。
10年以上に渡る紛争は医療システムを壊滅的状況に
追い込んでいます。
HIV/AIDS、マラリア、コレラで多数の死者を出しています。
②チェチェン共和国
→ロシアとの、先の見えない紛争が続く中、
反政府勢力に対する掃討作戦や民兵による暴力は
日常茶飯事になっています。
隣国・イングーシに逃れた難民は、劣悪な環境の施設に収容され、
結核や肺炎が蔓延する中に、取り残されています。
③インド北東部
→この地域に住む人々は、長い間、宗教・民族間の対立、
政府と武装勢力の紛争の犠牲になっています。
5年間で15万人に膨れ上がった難民は、はしかや下痢、マラリアに
脅かされています。
④コロンビア
→麻薬売買と天然資源をめぐる紛争が続いており、
国内の死亡原因の第一位は「暴力」です。
政府の支援も、恐怖や情報の欠如により、ほとんど行き届いていません。
度重なる避難のため、多くの人びとは精神的に疲弊しています。
⑤コートジボワール
→2002年に始まった内戦により、数千人が犠牲になり、
数十万人が避難を強いられています。
基礎医療や食料さえ受けられないくらい混乱しています。
多くの女性が性暴力の脅威にさらされています。
国境なき医師団では、「10の語られなかった人道的危機」を
Tシャツにしてネット販売しています。