号泣ではないけれど、
じ~んと、涙がでてくる映画。
悔し涙だ
「日本軍山西残留事件」をご存知だろうか?
私はこの映画の存在を知るまで知らなかった。
第二次世界大戦終戦後、
戦犯を逃れたい日本陸軍司令官と、
中国共産党の圧力を恐れた国民党司令官の密約により、
約2600人の将兵が、ポツダム宣言に違反し、
武装解除を受けることなく、国民党に引き渡された
世界の戦争史上類をみない、「売軍行為」
引き渡された将兵たちは、
「天皇のために戦うように」と司令官から命じられ、
中国に置いていかれた。
彼らは、国民党に合流しながらも、
中国のために戦ったつもりなど、全くない。
4年の中国内戦を戦った後、日本に帰国するが、
彼らを待っていたのは、
「裏切り者」という汚名。
日本政府は、
「兵士たちが志願して勝手に戦争を続けた」と切り捨てる。
主人公の奥村さんが孤軍奮闘する姿は、
こんな言い方は不謹慎かもしれないが、
すっごくカッコイイ!
侵略の事実を美化しない。
時間との戦いの中で、
少しでも多くの真実を探して残そうとする姿。
映画の中に、
太平洋戦争終結から29年後、フィリピン・ルバング島から帰還した
「最後の日本兵」と言われている小野田少尉が出てくる。
いつだかの8/15に、靖国で演説しているシーンだ。
奥村さんが、小野田さんを呼び止め、
「小野田さん、侵略戦争を美化するのですか」と。
それに対し小野田さんは、
「あれは侵略ではない!」と。
その時の寂しそうな、奥村さんの瞳・・・
見ているのが辛かったです
映画のはしごは、結構きつかったのですが、
「過去の戦争」そして、
「これからどうすべきか」というテーマについて、
とことん考えました。
今、私が活動している、イラク支援を通して、
自分がすべきことを実践していこうと、
改めて思ったのであります。
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