さる3月23日、
霞ヶ関の東京地裁で、
薬害肝炎・東京第一次訴訟の判決言渡がありました。
原告勝訴です
大阪、福岡と続き、
三度目の勝訴です。
→薬害肝炎訴訟全国弁護団ホームページ
1969年から1994年の間、手術や出産で、
血液製剤が自分の知らない間に使われ、
その血液製剤に含まれていた肝炎ウィルスにより、
C型肝炎になった人たちがいます。
原告は、国と製薬会社を相手に、
裁判を起しています
血液製剤はヒトの血液から作られるもので、
1000人から2万人のヒトの血液をプールして作るので、
ウィルスの混入は避けられません。
血液製剤を使用するには、そのウィルスを完全に消去しなければ
なりませんが、1994年まではそれが不十分でした
今回の判決では、国と製薬会社の責任が認められ、
原告勝訴となったわけです
その後、原告団と弁護団は、薬害肝炎訴訟の早期全面解決を求め、
厚生労働大臣に面談を申し入れたのですが、
厚生労働省は薬害肝炎問題の解決を拒絶
原告は抗議の座り込みを開始。
その2日後、下村官房副長官が早期解決等を求める要望書を受け取り、
座り込みは解除されました
まだ、第一次訴訟が終わったばかり。
東京では第六次訴訟が、始まっています。
全国には約200万人の、いやそれ以上の、
C型肝炎患者がいると言われています。
その多くが、医療行為による、
医原性の感染です。
全ての被害者が、適切な治療を受けて救済されるように・・・
私ができることといえば、裁判を傍聴することくらいですが、
傍聴することで少しでも、国や製薬会社、そして裁判官に
プレッシャーをかけられればと、思います。
(傍聴席が埋まり具合で、社会の関心の程度がはかれるので)