ミリキタニの猫

ミリキタニの猫

アメリカ、NYの日系人ホームレスが主人公。
アーティストである彼の、80年に渡る反骨精神

と、チラシなどに書いてありますが、
人の絆や優しさという、目に見えないものの存在を、
心から信じることができる、
そんな内容です

日系人である、ジミー・ミリキタニは、
第二次世界大戦中、「敵性外国人」として強制収容所に送られます。
当時、ほとんどの日系人は収容所に送られますが、
そんな米国政府の仕打ちに反発した約6000人の日系人が、
アメリカの市民権を放棄します
ミリキタニも、そのうちの1人。

しかし、レーガン大統領の時代になって、
アメリカ政府は、当時の政策を謝罪し、
強制収容された日系人、1人あたり2万ドルの補償をして、
市民権も回復しました

市民権回復に40年かかったわけですが、
じゃあ、それで「めでたしめでたし」か、というと
そういうわけでもありません。

市民権を放棄、または不当に剥奪されたものの中には、
徴兵拒否が目的だった人たちもいます。
第二次大戦中、
日系人コミュニティーでは、
「アメリカの為に戦う」というのが大多数でした。
そんな中、徴兵を拒否した日系人たちは、
自分が徴兵を拒否したことを知られようものなら、
コミュニティでは生きていけなくなります。
彼らの場合、1980年代に市民権は回復できても、
徴兵拒否の正当性が認められ、
差別と偏見がなくなってきたのは、
ようやく最近になってからです。

映画の中で、アメリカに怒りと悲しみを感じていたミリキタニは、
アメリカを許せるようになりました。
そして市民権も回復した彼は、アメリカに飲み込まれることなく、
「戦争はいけない」と、
いけないものはいけないと、声をあげています

人間は生まれ変われるし、
一人ではない。
そんなことを信じたくなる映画です

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