第5回 東京平和映画祭 ①

今年で5回目の映画祭
そして5回目にして初の、3日間開催

スタッフやボランティアの方々は大変だったと思いますが、
普段なかなか見られない作品を一気に見ることができて、
充実した3日間でした

今回私が観た映画をいくつか、
かいつまんで紹介したいと思います

IRAQ for SALE
日本語版

2006年に作られた作品で、
イラク戦争で、「ハリバートン」などの軍事企業が、
いかにお金儲けをしているか、という実情を克明に描いた、
ドキュメンタリー映像です

イラクにいるアメリカ人は「軍人」ばかりかと思いきや、
実は民間企業もたくさん入っています
土木建築、技術屋、トラックの運転手、料理人などなど、
中には、軍でまかなえる仕事を軍事企業が奪って、
大金を稼いでいるわけです

アメリカの兵士たちは、
「イラクの復興のために」
「正義のために」
と騙されてイラクに連れてこられ、
挙句の果てに、軍事企業に仕事を奪われ、
安月給で死と隣り合わせの仕事を押し付けられ、
病気になっても政府は保証してくれない

軍事企業の社員も、
「使い捨ての駒」のように扱われ、
利潤追求の果てに死ぬことになっても、
企業は何の責任もとってくれません
命すら守ってくれないのですから・・・

一体、アメリカ軍や軍事企業は、
何のためにイラクにいるのでしょうね??

イラク戦争の報道について、
イラク側に立って描かれているものをよく目にします
しかし傷ついているのはイラク人だけじゃないんですよね。
軍の命令に逆らえず、
イラクの復興を信じ、
愛する家族を残してイラクに旅立って、
亡くなる米兵もたくさんいます

たくさんのイラク人やアメリカ人を犠牲にしてまで、
手に入れたい石油やお金って、
一体何なんでしょうか?

アメリカのやり方に憤りを感じ、
しまいにはそれを通り越し、
哀れみさえ覚えてしまう映画です

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