FGM、というのをご存知でしょうか?
女性の性器を切除する習慣のことで、
アフリカを中心に、様々な民族の間で2000年以上も続けられています
→FGMとは・・・
今までに、1億3000万人以上の女性たちが、
FGMの被害にあっていると言われています
日本には、FGM廃絶のために活動している唯一の団体があります
→FGM廃絶を支援する女たちの会
「ゼロトレランス」とは本来、
「情状酌量の余地なし」「寛容度ゼロ指導」という意味です
2003年にアディスアベバで開かれた国際会議で、
「FGMにはゼロトレランスを」
という決意表明がされました
つまり「FGMを絶対に許さない」ということです。
その会議が開催された2月6日を「国際FGMゼロトレランスデー」と決め、
それ以来、世界各地で、
2月6日前後に、FGM廃絶を訴える様々なイベントが開催されています
今年の2月、日本でもイベントが開催されました
この写真は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の職員が、
女性性器の模型を使いながら、
FGMの説明をしているところです
FGMの起源ははっきりとせず、
「女性の貞操を守るため」
「伝統的な習慣だから」
「宗教的儀式だから」
「出産の安全のため」
など、いろいろと言われていますが、
実際は、FGMの後遺症で亡くなる人が後をたちません・・・
そんな中、FGMの継続を訴えているのは、
男性ではなく、女性たちです
「FGMをしなければ嫁に行けない」
「伝統的な儀式だから、続けなければいけない」
「FGMを受けない女性は売春婦だ」
などの理由から、
多くの女性は自分の娘たちにFGMを受けさせようとしています
しかし今、アフリカを中心に、女性たちがどんどん立ち上がり、
廃絶のためのアクションを起こしています
「他民族の習慣に、口を挟むべきでない」
という意見もありますが、
FGMは「習慣」ではなく、明らかな「暴力」です
当事者の女性たちが立ち上がっている今、
そんな女性たちをサポートするパワーが、さらに求められていると思います
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2005年7月29日 WAAF(FGM廃絶を支援する女たちの会)の紹介
2005年9月11日 ケニアの女性とFGMの報告会①
2005年9月18日 ケニアの女性とFGMの報告会②
2005年10月29日 FGMに関する国際シンポジウム
2005年11月03日 FGM廃絶の現場から~国境を越えた連帯
2006年8月02日 母たちの村
2009年5月18日 ゼロトレランス・デー in 2009
2010年7月02日 アフリカンフェスタ2010 in みなとみらい