骨髄ドナーに選ばれました。で、私どうなるの?①
骨髄ドナーに選ばれました。で、私どうなるの?②
骨髄ドナーに選ばれました。で、私どうなるの?③
担当コーディネーターとは基本的に、
お互いの携帯で連絡を取り合います
そして、かかってくる時間帯が、
私の場合は夜の9時以降のことが多いので、
とても助かります
こういうのって、ドナー(候補)の生活サイクルに合わせて、
かけているのでしょうか?
担当コーディーと何度かやりとりをしたあと、
確認検査の日程が決まりました
確認検査とは・・・・
病院で担当コーディー立会いの下、
コーディネーター医師の問診を受け、採血をします。
そして担当コーディーからも、骨髄移植までの流れを聞き、
その日、採血をするための同意書にサインをします
採血は、赤血球や白血球の数、貧血の具合、
感染症の有無などの確認のためにも行われますが、
私の場合、一番の目的は、「DNAタイピング」です
「DNAタイピング」とは、
HLA(白血球の血液型)を、遺伝子レベルでより詳しく調べることです
骨髄バンクに登録する際、
2CCの採血後、HLAを調べ(人間にはHLAが6座(種類)ある)、
バンクのデーターベースに載せます
移植を待っている患者さんは、
定期的にそのデーターベースを検索し、
HLAが自分と5座以上マッチするドナーを、
最大5人まで選びます
そして選ばれたドナーは、
確認検査の際に、再び採血し、
HLAをさらに詳しく、遺伝子レベルでタイピングし、
患者さんに最適なドナーが一人選ばれます
しかしこれは、2005年3月以前のやり方です。
2005年3月以前に登録した人は、
上記のように選定されるので、
1997年にドナー登録した私も、これに当てはまります
ところが、2005年3月以降にドナー登録した人は、
登録の時点で、DNAタイピングでHLAを詳しく調べてあるので、
確認検査の際の採血は、「健康チェックのため」に
行われます
遺伝子解析の技術が年々上がり、
以前はできなかったことが、近年にはできるようになってきています。
そんな技術的な理由で、
2005年以降は、移植に必要なHLAのすべての情報を、
登録の時点で調べることができるようになったのでしょうね(推測)
確認検査の当日、
担当コーディーやコーディネーター医師と話す中で、
以前から疑問に思っていたことを口にしてみました
「私は平成15年にS病院で、
チョコレートのう腫(良性の卵巣腫瘍)のオペをしました。
オペ室から出てきた私を見た両親が、《全身が紫でチアノーゼだった》と
言っていた事があります。
執刀医も、《呼吸状態が悪くなるとは思わなかった》と言っていたそうです。」
この話を聞いたコーディネーター医師は、
「う~~ん・・・」と唸り始め、
「S病院に、当時のオペの様子を確認したほうがいいね」と。
つまりどういうことかというと、
オペ中に呼吸状態が悪くなったということは、
一番考えられるのは、麻酔薬のアレルギーによる、
アナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーを起こすと、死ぬこともあります
骨髄採取は全身麻酔で行われるので、
麻酔薬でアナフィラキシーを起こすのだとしたら、
その当時使った、麻酔薬の特定が必要です。
それ以前に、ドナーにはなれないかもしれません
コーディネーター医師がすぐに骨髄バンクに電話で確認を取り、
とりあえずこの日は採血はせずに、保留となりました
「まずはS病院のその執刀医に、当時の様子を確認し、
詳細がわかるまで保留にしましょう。
しかし保留にも期限があります。
患者さんを待たせるわけですから。」と。
コーディーネーター医師の、
「オペ中に口に入っていた管を、オペ後に抜いたときに、
一時的に痰がからんだだけじゃないでしょうか?
だから、大丈夫だと思うんですけどね~~」という言葉と、
当時の話は、医療にはシロウトの両親から聞いただけで、
自分では確認してないし、執刀医から何の説明も受けていない、という事実。
これらに微かな望みを抱きつつ、
ヨロヨロとしながら、病院をあとにしました
確認検査につきあってくれた夫と顔を見合わせながら、
「骨髄ドナーの道は険しいね・・・」と・・・
さて
まずは、S病院に連絡しなければ