医療のないところで生きる

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イラクとヨルダンの国境(ノーマンズランド)
にある難民キャンプには、
約185人の人たちが暮らしています
子どもが約65人、女性が約20人です。

そのほとんどの子どもたちに、
今回予防接種を行います
ヨルダン人の看護師が、
「予防接種一覧表」を見ながら、
今回、接種しなければいけない子どもたちを
ピックアップしていました

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このテントの中で、予防接種を行います
普段は、医療従事者は常駐しておらず、
私たちが訪れたときだけ、
ここはクリニックに、はやがわり

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このキャンプで、
配布する予定の薬です

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私の主な仕事は、
薬をシリンジ(注射器)に詰めることです
手が空いたときは、私も「接種係り」にまわりました

子どもたちは、どんどん押し寄せてくるし、
一人の子どもに、
一度に幾種類かの注射をするので、
めまぐるしく、あっという間に時間が過ぎ去りました

予防接種の内容は、
破傷風、ポリオ、はしか(麻疹)、ジフテリア、
インフルエンザB菌、肺炎球菌、百日咳です。
単独でやる子もいれば、2種混合、3種混合、5種混合・・・
様々でした。
しかし
5種混合を見るのは初めて!!
欧米では、普通に接種しているようですが。

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ヨルダン人のドクターが、
ポリオの生ワクチンを投与しています

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鎌田先生も、予防接種に参加
→鎌田實医師は、うちの代表です

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左の男性が、
ヨルダン人の看護師。
全ての予防接種が終わったあと、
女性たちを集めて、「家族計画」について
話をしています
その後、コンドームとピルの配布

このキャンプでは、
女性が妊娠するということは、
生命の危機に直面するということです
なぜなら、医療従事者や医療機器、薬品のないところで、
出産するということは命がけです
出産に異常が見られるときのみ、
町の病院に運ばれることがあるそうですが、
正常分娩の場合、女性たちが協力し合って、
出産の手伝いをします
実際、ここのキャンプで出産した女性に話を聞くと、
「怖かった」と言っていました

そして、女性たちと話している中で、
とても印象的だった言葉が、
「自分は、もうここで終わってもいいと思っています。
しかし、子どもたちだけは、なんとかしてあげたい」と。

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UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)
に対する批判的な言葉が、
何箇所かで見られました
「27年もこの状態のまま。UNHCRの責任はどこに」
UNHCRとは、
世界の難民問題をを取り扱っている、国際機関です。

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ノーマンズランドから帰ってくる途中、
ヨルダン国境に並ぶ、車の列を見かけました
かなり長蛇の列です。
遠くから目を凝らしてよく見てみると、
石油のタンクローリーでした

イラク国内では、
石油の精製所が破壊され、
ガソリンの値段が高騰
イラク国民がガソリンを手にいてるのに、
数日かかるという実情があります
にも関わらず、このたくさんのタンクローリーは
イラクの石油をどこに運ぶのでしょうか
すごく理不尽さを感じた、一場面です。

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