先日、青森県の六カ所村に行ってきました
映画・六カ所村ラプソディーにも出てくる、
花とハーブの里の菊川さんちに泊まりながら、
来春5月にあるチューリップまつりの、球根植えをしてきました
六カ所村には、原燃の「再処理工場」があるのですが、
再処理工場とは・・・・
日本には現在、55基の原発があり、今後も増えていく予定ですが、
原発で使った核燃料からは、「使用済み核燃料」というものが出てきます
再処理工場では、その使用済み核燃料からプルトニウムを取り出しウランと混ぜて、
それを再び原発で使おうとしているわけです。
そのことを、「プルサーマル」と言います
なぜそんなことをしようとしているのかというと、
ウランが採れない日本は、
オーストラリアなどから、ウランを輸入しているのですが、
ウランは、あと100年で枯渇すると言われています。
そのため、国内でリサイクルすることでエネルギーを自給自足したいわけですね
まあ、それだけではなく、原子力産業でリーダーシップをとりたいとか、
将来的な核武装とか(再処理工場はプルトニウム兵器を生み出す工場でもあります)
いろんなことが言われています
しかし現在、六カ所村の再処理工場は試運転をしているだけで、
本格稼働のメドがたっていません
なぜなら、決定的な欠陥があり、物理的に本格稼働ができないのです
「原発に頼らない暮らしをしたい」私たちにとってこれは嬉しい話ですが、
しかしあきらめきれない原燃や政府は、いまだに毎年巨額の税金を投じ、
試運転を続けているのです
再処理工場を誘致したことで、受け取った給付金。
雇用の増加。
これらによって、
「生活に困らない」「子どもを学校に通わせることができる」と、
再処理工場を推進している人たち
しかし、
原発1基が出す1年分の放射能を、たった一日で放出する再処理工場
再処理工場の放射能は、空と海に垂れ流され、
その危険性が指摘されています
イギリスやフランスの再処理工場のまわりでは、
白血病の子どもたちが増え、海産物の汚染が見られます
ちなみに、六カ所村の再処理工場が使えない日本は、
英仏に再処理をお願いしているので、
彼らが被曝しているのは、私たち日本人の責任でもあります
再処理工場を推進している人たちと、反対している人たち。
どっちが、「いい」「悪い」というのではなく、
どうやったら、安心して気持ちよく暮らせるのか、というのを
一緒に考えていくことが大切なんだと思います
六カ所村の再処理工場に反対している菊川さんちには、
全国、世界から、多くの人たちが集まり、
畑のお手伝いをしています
つづく