さまざまな社会資源~自立支援医療制度&お金の話

平成18年4月に障害者自立支援法が始まりましたが、
自立を支援するどころか、
障害のある方々を追い詰める悪法であることは周知の事実です

障害者が福祉サービスを受けるときの負担が1割になって、
私たちには一見少なく思えるかもしれませんが、
もともと5%負担だったものが10%負担になったのですから、
これは生活が一変する大問題ですΣヾ( ̄0 ̄;ノ

介助が必要な人たちにとって、
生きること全て、生活の全てに一つ一つお金がかかるのです

しかも、障害が重い人ほど仕事をするのは困難で、
だからこそ負担を軽くするために、福祉サービスが存在するのです。

仕事がない人に、仕事を提供するどころかお金の負担をかけるのは、
順序が逆、というものです( ̄‥ ̄)=3 フン

障害のある方は作業所で働き賃金を得る、というのが今までのパターンでしたが、
自立支援法ができてから、作業所に通うのに、
月3万円の利用料(食費込み)を払わなければならなくなったのです(T_T)

そして障害のある子どもたちは、
施設の入所費用や医療費や教材費は、ほぼ無料だったのですが、
自立支援法ができてから原則負担に

「障害があるのは個人の責任」とでも言いたげな悪法です(  ̄っ ̄)ムゥ

医療・福祉は、決して他人事としてとらえるのではなく、
「もし自分が当事者だったらどうするか?」という視点で、
関わるべきもだと思うのです。

誰だって病気になるし、年を取れば介護が必要になります
一生死ぬまで、誰の世話にもならず生きていける人はいないでしょう。
人間だれでも、いつかは医療・福祉サービスが必要になるのです。

自分が年を取ったとき、病気で辛いとき、
どんな社会の中で生きていきたいか?
ただ、それだけだと思います。

最後にチラッと、お金の話

看護師として高齢者に関わっていると、
認知症の患者さんが毎年増えてる印象を受けます。
そしてそんな方々が、財産や土地の処理に困っている様子を見聞きします

「娘にはお金の管理をさせられない」
「主人が死ぬ前に、土地の名義をどうにかしないと」

認知症の義母をうちの施設から連れ出して、
銀行口座から年金を下ろさせて、トラブルになった嫁もいました

そんな中、
利用者さんの財産管理をしている民間サービスのスタッフに、
お会いすることがあったり、
視覚障害者の方から、
「生活保護は毎月、社会福祉協議会の人が下ろして持ってきてくれるよ」とか、
いろんな話を聞く機会があります。

自分の記憶があやふやになったり、
体が思うように動かなくなったとき、
お金の心配って、出てくると思うんです。

そういう時に利用できるのが、
日常生活自立支援事業や、成人後見制度

この2つの制度は、内容が異なりますので、
必要な方は、比較検討すると良いと思います♪
また、これらの制度を利用することで様々なトラブルも発生していますので、
そのあたりも調べてから~ですね

ありがとうございます。

mana

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