パッドマン~5億人の女性を救った男

『パッドマン』

ここ最近で1番観たかった映画。インド女性は毎月生理期間は家の中に入れず、仕事・学校にも行けず、誰とも話してはいけない、とか。

しかも市販の生理用ナプキンが高価で買えないので(材料費の40倍の値段で販売!!それに、市販のを使うと、目が潰れる、という都市伝説もどきもあるみたい)、雑巾にもしたくない汚い布切れを当てている。それが原因で感染症で亡くなる女性がいたり、不妊症になったりで、様々な弊害があるわけです。映画の背景は2001年ってことだけど、その当時インド女性の生理用ナプキンの使用率は12%だったとか。今は多少あがってるみたい。

主人公のラクシュミは、それまで母や妹たちを見ていて生理のことは何となく知ってはいたけど、結婚して初めて生理の実態を知るわけですよ。で、妻の健康を守るために、試行錯誤しながら、ハンドメイドのナプキンを作るわけです、周りからは変人扱いされてね。

インドで生理の話はアンタッチャブルですから(日本も似たようなものか)。一家離散・村八分の後に、安価に生理用ナプキンを作る機械を発明するんです。その結果、女性たちの雇用を生みだしていくわけですよ(マイクロクレジットでね)。

教育を受けた女性でも、因習を変えたり、声をあげるのは難しかったりするし、そもそも「おかしい」と疑問に思わない女性もいるんじゃないかな。思考停止しちゃってる感じ。「おばあちゃんもお母さんも、ずっとそうだったから」みたいな。

常に考えつづける環境を作るって大事だな~と、映画観ながら思いましたよ。

あ、ちなみにこの映画は実話で、社会起業家のムルガナンダムさんがモデルです。コメント欄に、ムルガナンダムさんのインタビュー記事あり。

スポンサーリンク


スポンサーリンク