このブログで何度も登場している
「ぷれいす東京」。
HIV/AIDS陽性者の支援を行っているNGOです。
私はここで研修を受け、
感染者・発症者の身体介護、家事支援、外出介助などなど
お手伝いをさせていただいています。
そういうボランティアのことを、
ここでは「バディ」と言います。
ぷれいす東京では、バディが十数名おり、
毎月2回、ミーティングを行っています。
今日は私にとって、初ミーティング。
他のバディが、どのようなクライアント(ここでは「患者さん」とは、いいません)
を受け持っており、どんな問題点を抱えているのか、
みんなで共有し、解決の糸口を見出します。
今日、他のバディの報告でびっくりしたのが、
「雨の日、車椅子のクライアントがTAXIに乗ろうと並んでいたら、
あからさまに断られた」という話。
「ダメだよ、乗れないよ」と。
その話を聞いて、私は「開いた口が塞がらないってこのことね」と思った。
晴れの日は、好意的に手伝ってくれる運転手も多々いるそうですが、
雨の日だと、「面倒くさい・濡れる」などの理由で、
車椅子の人が乗るのをイヤがるらしい。
結局、そのバディが、「いや!!乗れます!!」と強引にTAXIを止め、
クライアントを後部座席に乗せ、車椅子をたたんでトランクに入れ、
でも大きさが合わずトランクがしまらないから、ゴムひもで半開きで固定し、
(荷物がトランクに入りきらない場合のために、運転手は「ゴムひも」を
持参しており、半開きのまま出発できるらしい)
とにかく何とか乗ったという。
私は先日の移動介助で、みんなに親切にしてもらったので、
この話を聞いて驚いてしまった。
こういう活動をしていると、人間のいい面ばかりでなく、
イヤな面もたくさんみるんだろうなあ、、、と
ちょっと切なくなった