視覚障害者の移動介助トレーニング

HIV/HIDS陽性者で、サイトメガロウィルスに感染し、
視覚障害がでている方の、移動介助を行うことになり、
事前トレーニングを受けることになりました。

視覚障害は1級から6級に別れており、
一番重い1級は、「全盲」から「視力0.01」まで幅が広い。
つまり、1級の人の中には、全く見えてない人もいれば、
うっすらぼんやり見えている人もいるということです。
6級の人は視力0.08位はあるとのこと。
ヘタすれば、普通の近視の人より見える人もいるらしいです。

視覚障害者は「白い杖」をみんな持っているのだろうと思いがちですが、
実際はその反対で、持ちたがらない人が圧倒的に多いそうです。
特に、自宅近くではイヤがるとのこと。
何となく、その気持ちは分かります。

点字に関しては、視覚障害者はみんな読めるのだろうと思いきや、
読めない人のほうが圧倒的に多いらしいです。
今は、様々な場面で音声が対応しているので、
特に読めなくても差し支えないとのこと。
視覚障害者で本当に点字を必要としているのは10人に1人の割合。
本当に点字を必要としている人たちの高齢化が進み、
高齢者は指先の感覚が衰えてきているので、読むのが困難。
そして若い人たちは、健常者でも活字離れが進んでいるのと同様、
視覚障害者たちの中でも点字離れが進んでいるそうです。

講義の後、実際にペアを組み、
介助役と視覚障害者役を交代しながらどちらも体験しました。
障害者役の人は目隠しをして、介助の元、部屋の中を歩きまわり、
その後は、外の階段の上り下りを体験しました。
アイマスクで目を隠すと、特に聴覚と触覚を頼りにし、
そこに全神経を集中させていることに気がつきました。
介助役をしているとき、自分の歩くスペースを第一に考え
(つまり自分が道の真ん中を歩いてる)
障害者役の人を壁やイスにぶつけてしまいました。

実際に介助の現場に入り、一緒に外を歩くとき、
さまざまな障害物があると思います。
それだけでなく、電車の乗り降りやエレベーターなどもあります。
「相手に怪我をさせないように」頑張らなければ!

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