カカオから見るフェアトレード

今日食べた、オレンジチョコ。まろやかで美味しい
choco02自由が丘のピープルツリーで
ワークショップがあった。
HPでは、「ワークショップ」となっていたが、
「勉強会」みたいな感じだ。
HPで参加者を募集していたが、定員の20名以上の応募が
あったそうで、
今日も、20名近く集まっていた。
年齢層も、40代くらいの主婦から50代くらいのサラリーマン、
学生まで、様々だ。

チョコレートは27度で溶けてしまうので、
毎年10月にならないと、ピープルツリーでは販売しない。
チョコも季節ものなのだ。
いつでも何処でも手に入ると思いがちだが、それが本来の姿なのだと思う。

カカオの生産国といえば、西アフリカのコートジボアールやガーナを
思い出しがちだが、原産国は南米。
もともと、マヤ・アステカの人々が薬として使っており、
スペイン人が侵略したときに本国に持ち帰り、加工したのである。

ピープルツリーでは、南米・ボリビアの生産者団体「エル・セイボ」の
カカオを使ったチョコレートを販売している。
エル・セイボでは、カカオばかり栽培していたため、土地がやせてしまい、
1996年より、アグロフォレストリーというプロジェクトを開始した。
単一栽培から混植にすることで、土地が肥えるからだ。
カカオは実がなるのに、6~8年かかる。
だから、「今年ダメだったら来年頑張ればいい」という世界ではないのだ。
毎年毎年が命がけなのである。

フェアトレード商品を、フェアトレードショップ以外の流通に乗せ、
認知度を上げるために、ファトレード商品と認可されたものにラベルを貼る、
「フェアトレード・ラベル運動」が始まった。
国際的な機関・FLO(フェアトレードラベリング組織)が発足し、
その組織の審査に通った商品だけが、ラベルを貼れるのだ。

しかしここには問題点も潜んでいる。
大手企業が、自分たちのイメージアップのために、
そのラベルを利用していることも考えられるからだ。
例えば、スターバックス。
スタバが扱っているコーヒーのコーヒー農園では、児童労働が行われている
とのことで、市民団体から抗議が起こったことがある。
それ以降、フェアトレードコーヒーを扱うようになったが、
スタバでフェアトレードコーヒーが飲めるのは、
毎月20日だけである。
フェアトレードじゃないコーヒーの方が、圧倒的に多い。

虐げられている人たちを、一人でも少なくすること。
そのためには、フェアトレードのチョコレートを食べ、コーヒーを飲むこと。
「たった一人でそんなことしたって、世の中は変わらない」
そう思うかもしれないが、一人の力は弱くても無力ではない。

どんなに小さなことでも、できることから始めてみませんか。

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2 件のコメント

  • はじめまして。
    TB&リンクさせていただきました。
    同じワークショップの参加者です(^^;
    フェアトレードチョコレートおいしいですよね。
    自分も一番のお気に入りです。
    いつもは小さいほうのチョコを買うのですが、今回は大きいほうのチョコをかって帰りました。
    会社で食べ比べーと思っているのですが、なかなかその機会が作れず、まだ食べていません(^^;
    我々の消費の中からの社会貢献。
    フェアトレードというものが少しでも広がっていけばよいと思っています。
    「私たちは微力ではあるが無力ではない。」これは、私が長崎で平和活動の際に聞いた言葉ではありますが、平和とかエコとか人権とかあらゆる活動に通じることだと思っています。

  • > horricaneさま
    このブログに来てくださってありがとうございます!
    そして、コメントとトラバもありがとう!!
    そうですか、あのワークショップに参加されていたのですね!
    ピープルツリーのチョコレートは我が家でも人気です。
    こんなに美味しいのですから、いろんな人に薦めたいですよね!
    フェアトレードを自分の生活に取り入れながら、
    その良さを多くの人に知ってもらいたいと思っています。