日本全国の原発から出る放射性廃棄物を
再処理する工場が、青森県六ヶ所村に作られ、
2007年の本格稼動に向けて、試験段階に入っている。
→その後、不具合が生じ、2009年本格稼働予定。
再処理工場があるのは、日本以外に
イギリスとフランス。
イギリスのセラフィールド工場は
2005年4月に放射能漏れ事故を起こし、
現在請け負ってるものが終われば閉鎖するそうです。
そして、セラフィールドでは海洋汚染、
小児白血病の多発が問題になっています。
六ヶ所村の工場の、150M伸びた煙突から
放射能を排出。
海にはパイプを作り、3キロの沖合い、深さ44キロの海底に排出。
政府は「問題ない」というが、
六ヶ所特有の強風「やませ」に乗って、
放射能は風下の農地にやってくいる。
もし本当に「問題ない」のなら、
なぜわざわざ「沖合い」にまでパイプを伸ばす?
私は「六カ所村ラプソディ」の監督である鎌仲さんに共感しました。
「ただ反対するだけでは解決にならない。
反対派と賛成派にはそれぞれの理由がある。
両者はコミュニケーションができておらず、
深い溝があるのを感じる。もし、現実に語り合うのが難しいのなら、
映画の中で語り合ってもらおう」と。
対話の中で解決策を模索していくことが大切。
そしてこの映画を見た人に、一人一人が自分たちの頭で考える場を
提供してくれます。
「キャンドルナイト」のサイトで、
夜の世界地図、を見たことがあります。
小さな島国であるにも関わらず、一番明るいのは日本。
その次が欧州、アメリカ。
その電力は誰の犠牲の上に成り立っているのだろうか。
私たちが使ってる資源は原発でつくられます。
原発では必ず放射能廃棄物が出ます。
それを劣化ウラン弾として、アメリカなどがイラクやアフガニスタンに
落とします。
今ある、イラクやアフガニスタンの子どもたちの苦しみは、
私たちにも責任があるのです。
そのことを多くの日本人に
しっかり認識してもらいたいと思う。