今日、東京の清瀬市で、
海南友子監督の、「にがい涙の大地から」上映会が開催されました。
うちから遠く、出かける直前まで、
行こうかどうしようか悩んでいたのです。
去年からずっと観たいと思ってたけど、
いつも機会を失っていました。
ちょっとした小旅行だったけど、観て正解
私が映画を観るときはいつも涙が止まらないのですが(苦笑)
今回も例外ではありませんでした。
旧日本軍が終戦直前に、毒ガス兵器の発覚を恐れ、
海や山村に投棄、施設を爆破。
戦後60年たった今になり、その被害を被る人たちが
出てくるなんて・・・
被害者の方々は、多大な医療費のため借金をせざるを得なくなり、
または医療費が払えないために治療を断念。
それは、「死」を意味する。
幸せな結婚生活が一転し、楽しいことなど何一つない、
ただ働くだけの生活。
夢を抱くことさえ許されない生活。
原告側は東京地裁で勝訴したものの、
その数日後に、日本政府は控訴したのです!
私はその事実に、日本人としてとても恥ずかしく思いました。
原告の一人が、
「誰の目から見ても日本政府が悪いのは明らかなのに・・・
事実を認める勇気がないんだ・・・
責任を負うのが怖いんだ・・・」
と。
私は去年、この映画の存在を知るまで、
「戦後補償」という言葉が、いまいちピンと来ませんでした。
漠然と、「日本政府は『終わってる』というけれど、実際は違うんじゃないか」
という疑問は抱きつつも、よくわかっていませんでした。
戦争は、仕掛ける側も、仕掛けられる側も、
自分たちの子孫に大きな責任を背負わせることになる。
そんなことを改めて感じる映画でした。
この自主上映は今後も各地で行われるようなので、
機会がある方は、是非ご覧ください。