ダーウィンの悪夢

見ちゃいました、この映画
なんというか・・・・はああ~~
怒り、憤りを通り越して、一気に脱力です

事の始まりは、半世紀ほど前、
淡水魚が豊富に暮らしている、タンザニアのヴィクトリア湖に、
肉食魚のナイルパーチを放出したことから始まります。
誰が放出したかは、諸説あるようです。

ナイルパーチは全長2Mの肉食魚。
当然、ヴィウトリア湖の覇者となります。
しかも、ナイルパーチは、白身魚としてEUで売れる売れる
そして、仕事を求めて人があつまり、貧富の差が広がり、
売春婦が群がることでHIV/AIDSの蔓延、
エイズ孤児→ストリートチルドレンの出現・・・

この映画を観て衝撃的だったことが2つ!

まず一つが、
「そっか、ナイルパーチはEUで売られてるんだああ~~。
EU諸国の人は、これを見たらどうするんだろう??」と、
そう思っていたのが、ところがどっこい
「切り身部分は日本へ輸出される」というセリフ・・・

93年まで日本は、「白スズキ」として販売。
今は、「ナイルパーチ」と明記。
日本の輸出量は、第二位です。
主に、外食産業や給食に出されるとの事。
こんな話を聞いてしまったら、私は外で、白身魚は食べれなくなりました
「ナイルパーチのボイコット運動が広まっているが、ボイコットで解決できる
問題ではない」と言う人がいます。監督も同じ事を言っています。
もちろん、そうでしょう。私も同感です。
ナイルパーチによって多くの雇用が生まれた以上、不買運動なんかされたら、
路頭に困る人たちが続出し、余計に状況が悪くなるでしょう。
そのため、現状を知り、多くの人に伝え、
新しい雇用を生む手立てを考え、HIV/AIDS患者の治療、
ストリートチルドレンのフォロー、湖や工場周辺の環境保護などなど、
それらのことと同時に不買も行っていく必要があると思います。

そしてもう一つ。
ナイルパーチをEUに運ぶ飛行機のパイロットは、
「タンザニアに来るときはカラで、帰りに魚をEUに運ぶ」と
言い張っていました。
しかし、徐々に値上がりする燃油料。
来るときカラなんて、絶対にありえない!!!
はい、想像の通りの展開で、
アフリカに武器を運んでいる疑いがあるわけです。

この映画は、私たちに「これをしなさい」とは言っていません。
ありのままの事実を描いているだけです。
しかし、見てしまった以上、
「何かしなければ!」と思わせるパワーを持っています。

ダーウィンの悪夢

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