ここで生きていくと決めたから

ちょっと進化した感じのオーストリア♪
現場との温度差を感じる日々
チェルノブイリ一歩手前
チェチェルスク地区病院で。
チェチェルスク地区の、学校訪問☆
高汚染地・ベトカ地区①
高汚染地・ベトカ地区②
高汚染地・べトカ地区③
埋葬の村

去年訪れた埋葬の村の1つ,バルトロメーフカ村
ここには7人の村人が今でも暮らしています~(*’-‘*)
事故直後は9人の村人が残っていたそうです。

 beto09100

農作物を育て、ロバを飼い、鶏を飼って、
事故前と同じ暮らしを続けています

beto09105 

beto09104

部屋の中に電気は通ってないようすで、真っ暗なまま

beto09103

 ランプをつけて、
イワンおじいちゃん70歳と、イリーナおばあちゃん78歳は、
自分たちの話をしてくれました

小柄でちゃきちゃき、かわいらしい、
姉さん女房のイリーナおばあちゃんは、
亭主関白のイワンおじいちゃんが話していることを、
ニコニコしながら聞いています

「うちのばあさんは、
も飲まないしタバコも吸わないから、
わしは隣のばあさんのところに、
遊びに行くんだよ~( ̄ー ̄)ニヤリッ」

「わしはサマゴンが好きでな~
飲みすぎても、うちのばあさんはうるさい事は言わないよ」
サマゴン→自家製ウォッカ

「子供たちはここを出て行ったよ
でもわしは放射能は気にしてないし、
今まで通り暮らすだけだよ(☆゚∀゚)」

年金生活では足りず、自分たちで農業をしています
私は思わず、
「ここでの生活は寂しいんじゃないですか?」と聞くと、
今まで強気口調だったイワンおじいちゃんが、

「みんないなくなって寂しいよ
でも、自分は歳だし、他に行くところもないからね・・・
健康の心配はしてないよ(*’-‘*)
自分の故郷だからね~~
死ぬまでここにいるよ゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆」

そしてそこで、
イワンおじいちゃんの飲み友達が登場~(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
63歳のリューバおばあちゃんです。

右がイワンおじいちゃん。
左がリューバおばあちゃん
 beto09102

リューバおばあちゃんと私は初めて会ったのに、
何故か意気投合~(*゚∀゚)っ

「ここの森にはね~、オオカミヘラジカがいるんだよ
うさぎイノシシは、食べるために捕まえるんだ~(*゚∀゚)っ
でも今はもう歳だから、自分では捕まえられないんだよね・・・」

「毎日やることがあって忙しいからね~(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
寂しくなんか、ないよ
アガニュークやアンドレータを育てて(両方とも、じゃがいも)、
赤かぶにニンジンに・・・」

「人生は、楽しいことも辛いこともあるけど、
大切なのは、辛いときにどう生きるか、なんだよ」

 「子供の時に、自分がどう生きていきたいか
決めることが大事だよ」

そんな話をしながら、私が結婚していることを知ると、
 「mana~今度は、旦那さんを連れておいで~(*゚▽゚*)」
「mana~来年も来るんだよ~」

私は何度も、来年も来るよ~~v( ̄∇ ̄)v と言いながら、
村を後にしました。

 原発事故は、人間が犯した罪だから。
逃げも隠れもできません。
そこに留まって、
今まで通り暮らし続けるだけ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

左が、イリーナおばあちゃん。
 beto09101

ありがとうございます。
mana

「ベラルーシ共和国 チェルノブイリ原子力発電所」関連記事一覧です。

2005年7月23日 チェルノブイリ原発事故
2005年7月23日 高汚染地の健康診断
2005年7月23日 フタを開けてみれば・・・
2005年7月23日 ベラルーシのオートル村にて。
2005年7月23日 チェルノブイリの子どもたち

2007年7月18日 ベラルーシ共和国 未来を守りたい①
2007年8月15日
2007年8月15日 高汚染地の病院で
2007年8月23日 ベラルーシ共和国 未来を守りたい②
2007年8月23日 ベラルーシ共和国 未来を守りたい③

2009年11月9日 ちょっと進化した感じのオーストリア♪
2009年11月11日 現場との温度差を感じる日々
2009年11月14日 チェルノブイリ一歩手前
2009年11月23日 チェチェルスク地区病院で。
2009年12月1日 チェチェルスク地区の、学校訪問☆
2010年2月2日 高汚染地・ベトカ地区①
2010年2月8日 高汚染地・ベトカ地区②
2010年2月9日 高汚染地・べトカ地区③
2010年2月10日 埋葬の村
2010年2月12日 ここで生きていくと決めたから

2010年8月24日 チェルノブイリ博物館
2010年8月25日 チェルノブイリ原子力発電所4号炉①
2010年8月26日 チェルノブイリ原子力発電所4号炉②
2010年8月27日 プリピャチからチェルノブイリへ。
2010年8月28日 チェルノブイリの雨
2010年9月6日 かわいいジェーニャ①
2010年9月12日 内視鏡小話
2010年9月27日 高汚染地での訪問看護①
2011年4月3日 高汚染地での訪問看護②
2011年4月3日 高汚染地での訪問看護③
2011年4月4日 原発事故後、労働者の話。
2011年4月5日 聖なる泉

スポンサーリンク


スポンサーリンク


2 件のコメント

  • こんなに力強い、生の反核紀行を私は知りません。
    このブログは、一日本女性の平和と向き合う勇気の気取らない紀行を綴っています。希望です。
    読者は、貴女さまが綴る、民衆のありのままの力強い姿に、核と人間との拭いきれない一つの闘争の姿を見つけることでしょう。
    人間の中へ。ご主人さまとの再訪の日を陰ながら祈念しつつ。いつも勇気をありがとうございます。

  • SUPさん
    こんにちは、manaです。
    また来ていただいて、ありがとうございます
    そして、嬉しいコメントもありがとうございます
    実は、昨日この文章をアップしたときは、
    滞在中の資料が見つからず、
    自分の記憶を頼りに書いたのですが、
    資料が見つかり、若干訂正・追記しました
    もし良かったら、もう一度読んでいただけると
    すごく嬉しいです
    今年もこの村を訪れる予定です。
    「また来るよ」の約束は、
    実現したいと思います~☆☆
    また、遊びにきてくださいね!!