原発事故後、労働者の話。

シャルチンスカヤ村の診療所でアンナさんと話をした後、アレクセイさんの家庭訪問をしました
今日は家庭訪問日で、「みなさんも一緒にどうぞ」と言っていただき、お言葉に甘えることに

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アレクセイさんは63歳で、高血圧、不整脈、心房細動の既往があります。
普段の血圧は、上が150-160ですが、今日は私たちがいて緊張?しているせいか、200越え

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出身はウズベキスタン。
ベラルーシには、中央アジアから移動してきた人たちがたくさんいます。
特にここ、ベトカ地区は。

80年代は、ウズベキスタンの首都タシケントにいましたが、87年に、スラブチチ市を作るために、呼ばれてウクライナに行ったそうです
→原発事故は86年。

スラブチチ市とは・・・・
ウクライナにある、原発労働者の町です。
チェルノブイリ原発の事故で、原発から50キロのところにあった原発労働者の機密都市プリピャチが、放射能汚染で閉鎖されたので、その代替都市として新たに作られました。

しかし、アレクセイさんはその仕事にとどまらず、チェルノブイリ原発の、水道ポンプの仕事もしたそうです。
スラブチチから飛行機に乗ってチェルノブイリに行き、本当は20分交代で仕事をしなければならないのに、7時間ぶっ続けで働かされて・・・Σ( ̄ロ ̄|||)

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しばらく働いた後タシケントに戻り、入院して健康診断を受けましたが、10年間は問題がなかったそうです。
しかし今は、足と心臓の血管が悪くなり・・・
バイパス手術を受けるため、2年まちとのこと。

チェルノブイリの原発事故後、労働者の間では心疾患が増えたという話もあります。
もちろん、普段の生活習慣によって引き起こされる病気でもあるので、医学的に証明するのは困難です

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でも、こういう人たちの存在を、決して忘れてはいけないと思います。

上の写真は、ハンディのECGをプレゼントし、使い方を説明しているところです

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アレクセイさんちの側で~~

ありがとうございます。
mana

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