日本の核武装論⑤

核兵器国と言われている国は、
アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスです。

非核兵器国で、核武装しようとしている国があります。
それは、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮です。
日本の核武装が難しいのに、
それらの国々は、なぜ可能なのでしょうか?
それは、状況が異なるからです。

まず、それらの国々はNPT(核拡散防止条約)に入っていません。
インド、パキスタンは自国でウランが採れるので、
それを使用しています。
特にパキスタンは「核の闇市場」というのがあって、
科学者がヨーロッパで、核開発の技術を盗んで、
パキスタンに持ち帰っています。

イスラエルは、ウランが採れません。
なので、どこかから盗んできてるんですよね~。

北朝鮮は、ウランが採れ、核開発技術も自国で行いました。

よって、上記の国々が核武装するのと、
NPTに入ったことで、核を得ることができた日本が核武装するのとでは、
わけが違うのです。

さて、日本が原発を増やしたり、
再処理工場や高速増殖炉を持つことについて、
「国産エネルギーを得るため」
「外国に頼らず、自分たちでエネルギーを作り出すため」と、
そう聞かされていますよね。
でも、実際は違うんです。

日本の国産エネルギーの割合は、全エネルギーの20%で、
そのうちの18%が原発によるものです。
今、日本が使っている原子炉は、アメリカなどから輸入したものです。
これには取り決めがあって、
日本の原子力に関して、原子炉製造国の意見を伺わなければならない、
というもの。
例えば、アメリカ製の原子炉であれば、
その原子炉にウランがひとかけらでも通過したら、
原子炉の稼動やウランの使い道について、などなど、
アメリカのお伺いを立てなければならないので、
日本だけで物事を決定することができません。

つまりこれって、「国産エネルギー」とは言えませんよね。
だから今後、日本は、
原子炉をバンバン開発して、最高の技術を身に付けて、
他国に売りつけたいのです。
そうすれば、世界の核エネルギーに、
口を挟むことができますもんね。

太平洋戦争の教訓から、
自分たちでエネルギーを作り出そうと思ったにも関わらず、
結局、核エネルギー供給と化石燃料供給の構造は、
全く同じなんです。

そして、原発を作ると、それだけ電気がかかるんです。
現在日本の原発は55基ですが、
今後、日本の原発は60基を越える勢いです。
原子炉で核分裂を起し、エネルギーを作る際、
中では高熱を発しています。
それを冷却するための電気。
そしてウランを濃縮するための電気。

もし何らかの理由で、
原発の電気供給がストップしてしまったら一大事です。
そのため、原発には必ず、バックアップ用の発電所を一基作ります。
それは、火力発電所なのです。
つまり、原発が一基できるごとに、火力発電が一基できるという仕組み
温暖化の原因になる火力発電所ですよ
原発は、ちっとも環境に配慮されてないのです

原発では電気しか作れません。
でも、車も飛行機も、電気だけでは動かないですよね?
実際、一次エネルギーの供給の80%は化石燃料です。
原発を増やしたって、あんまり意味ないんじゃないの?と、
思います。

日本は莫大な資金を、原子力開発に使っています。
日本は、バイオマスや太陽光、風力の技術は世界一と言って
過言ではありません。
原子力開発に使うお金を、自然エネルギー開発に使えば、
日本にとっても世界にとっても、素晴らしい結果を生むと思うんですがね。

先日、新聞に「ありえない」記事が載っていました。
中国が、月にウランを採掘しに行くそうですよ
「アホかっ!?」と思わず、叫んでしまいました・・・
そのための宇宙開発だそうです。
もしや、アメリカが宇宙開発に多額の資金を投入しているもの、
そのためなのかしらねえ・・・?

そして高知県東洋町長が、核廃棄物最終処分場として勝手に名乗りを上げ、
住民と橋本知事が怒っていましたね
「住民の命より、カネ」なのですね・・・
ちなみに、調査に応じるだけで10億とか
以前は、名乗りを上げるだけで6000万。
でもそれじゃあ、どこも手を挙げず、
2億→5億と、値上がったんです。
そしてとうとう10億・・・
核のゴミは、過疎地に押し付ければいいという考えがミエミエです。
核廃棄物が安全だと言うなら、東京に埋めてみろ!と言いたいですね

私たちにできること。
まずは、省エネです。
何よりも省エネです。
それだけで、CO2がかなり削減されます。
一人一人ができることは、小さなことかもしれませんが、
1億2000万人の日本人がすれば、効果は大きいです。
エアコンの温度調節、
マイ袋、マイ箸、マイコップの持参。
ゴミはなるべく出さない。
リサイクルできるものはする。

できることから一緒にはじめましょう

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