感染症法は、どこへ行ったのかしら?

去年の夏から、月1回のペースで続けている、
東日本入国管理センターの訪問

ここには、400-500人の難民やオーバーステイ者が収容され、
「収容所における収容者」のような扱いを受けながら
生活をしています

法務省管轄のこの施設は、「人を人とも思わない」ような扱いで、
いろんな問題が山積みになっていますが、
結核罹患者に面会したときは、
「まさか、ここまで酷いのか」と愕然としましたΣ( ̄ロ ̄|||)

以前から、
「どうやら結核の治療が、きちんと行われていないようだ」
という噂は聞いたことがありましたが、
あくまでコレは、人から伝え聞いた話だったので、
鵜呑みにはしていませんでした

しかし先日、
難民申請者で、結核に罹患しているAさんにお会いしたのですが、
Aさんは、感染はしているけど発症はしていませんでした

しかし、収容所という劣悪な環境で食事も満足に取れていない状態。
免疫が低下すれば、発症する確率は高まります。
そして、過去に治療経験がない方です。

しかもAさんは、日本語の診断書が読めないため、
結核に感染していることを知らされていませんでした(-ε-)ブーブー

そして、どうやら以前の同室者も結核に罹患しているとのこと

これらの件を、総務課長に正しても、
保健所の指導を受けてる
→じゃあ、なぜAさんは罹患したことを知らされてないの?
元々の保菌もありうる
→所内感染の責任逃れ?
 というか、保健所が入ってるなら感染ルートを調べてるはず。
Aさんの件、大事なことなので確認する
→えっ??保健所に報告してるんじゃないの
 結局、知らなかったってことね(・ε・)ムー

その後、アムネスティも動き始め、
この収容所の結核対策に明らかに問題があること、
感染症法に基づいて動いていないこと
感染者の中には国家賠償請求を考えてる人もいること
などが分かったそうです

まだこの件は沈静化しないでしょうし、
収容所内の結核の患者さんを、今後も追っていきたいと思っています。

usiku04

収容所、中庭の様子

ありがとうございます。
mana

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