高汚染地での訪問看護①

ベラルーシ共和国ゴメリ州のベトカ地区は、放射能の高汚染地です

ベトカ地区には、医者のいない診療所が15カ所あり、
そこには、フェイシェルという医療従事者が駐在しています

私が3年続けて訪問している、
ハリッジ村の診療所

現在のハリッジ村の住人は1332人。
そのうち、妊婦さんは3人いて、
今年生まれた子どもは8人います(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

フェイシェルは助産師の資格もありますが、
緊急時を除いて、医師の立ち会いなしでお産は扱えません
→日本の助産師と違いますね~。
なので、お産が始まると、ベトカ地区病院に搬送します

ちなみに、妊婦検診は医師が行い、フェイシェルはできません。
なので、村の妊婦さんの定期検診は、地区病院で行います
フェイシェルは定期検診はできませんが、いつも身近にいる存在。
妊婦さんには食事指導など、必要な情報を提供するし、
産後の3日間は、必ず家庭訪問をしますv( ̄∇ ̄)v

フェイシェルの診療所は、
基本的に午前が外来で、午後が家庭訪問です。
現在ハリッジ村にはネグレクトの家庭が1件あり、
そういう家庭は、毎日訪問しています

いろんな住民がいる中、それをたった1人でみていると、
ストレスも溜まるだろうし、
「本当にこれでいいのかな?」という不安もあるんじゃないかなあ~??

そんな質問をしてみると、
月に1回、15診療所のフェイシェルが集まり、
ミーティングをしているとのこと
きっとそこで、いろんな話を共有しているのでしょうね

ちなみに給料に関してですが・・・
高汚染地で働く方が給料はいいそうです
非汚染地の看護師の40%UPとか。

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ハリッジ診療所のガーリャさんは、
ベトカの男性と結婚して、ここで暮らしています
ガーリャさんのお給料は、$350/月。

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家庭訪問時は、このケースを持ち歩きます

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診療所の中には、食べ物の注意を喚起するポスターが。

このポスターはスイスで作られたようですが、
「お肉を食べるときはしっかり煮ると、骨に蓄積されたストロンチウムが
少し減少する。しかし完全にはなくならない。」
とか、
「それって、本当なの~~?」
と思うような内容が書かれていました。

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ガーリャさんは、住民全ての健康を把握しており、
でも、それをそんなに凄いことだと思っていなくて、
普通の事として、気負うことなくやってのけてしまうんです。
ここには、医療の原点があるんですよね(☆゚∀゚)

ありがとうございます。
mana

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