今回、いわきに行く直前に、いわき市にある、佐藤マタニティクリニックの院長先生からメールがあり、「勿来(なこそ)で、災害ボランティアセンターが立ち上がったので、医療班に来てもらえませんか?」と。
いよいよいわき市も復興の段階になり、ボランティアさんを受け入れて、瓦礫の除去や、家の中の片付けなどを行うことになりました。その受け入れを統括する災害ボランティアセンターがようやく勿来地区にも立ち上がったのです
そういう作業をするとなると、当然怪我人や病人も出てくるでしょうし、そのためにセンターの中に、医療班も作ったのだと思います。
私がいわきの情報収集をしている時にたまたま見つけた、環デザイン舎の北瀬さんとメールのやりとりをするようになり、北瀬さんが私の事を、佐藤院長先生に話してくださったとのこと。そして、佐藤マタニティクリニックは助産師の佐藤さんが勤務されてるところで、お二人は夫婦であることが判明(☆゚∀゚)
人とのご縁ってつながるものだな~~と、つくづく思いました
4/15の23:30頃、東京を出発し、福島に入る直前のPAで少し寝て、4/16の6:30に、いわき市勿来に到着して、佐藤マタニティクリニックに向かいました
クリニックがある辺りは液状化現象が進み、建物が浮き上がって傾き、道路との間には段差ができ、修理が必要な状況でした
この液状化現象は、3.11の地震ではなく、ちょうど一ヶ月後の、4.11地震が原因とのこと。
4/11夕方の地震は東京でも結構揺れたのを覚えています
私は丁度学校の授業中で、校内放送が流れ、安全確認が取れるまで院生室で待機していました。
あの時の地震は、いわき市直下の地震で、3.11地震よりも被害が大きく、復旧したインフラも寸断され、いわき市内では断水になりました
市内では土砂崩れが起き、高校生が亡くなり、行方不明者もいて・・・
先の地震で脆弱になっていた所に、追い討ちをかけるように地震がまた起き、さらに被害は拡大したようです
勿来地区災害ボランティアセンターに到着~~
ここはボランティアさんたちで運営されていて、みんな明るく元気で、本当によく頑張っています
受付でボランティア登録をし、着替えて準備万端~v( ̄∇ ̄)v
しかし、今のところケガ人などはいないし、やることは特にない様子。
(そりゃそうだ~、これから活動だし)
とりあえず、持参した薬品を本部に提供しました
3人で購入した風邪薬やら鎮痛解熱剤を寄付。
もちろん目薬も。
瓦礫の除去などをすると、砂埃が立つので、喉や目がやられます
なので、マスクや目薬は必須です。
この日の放射線量は、0.37μシーベルト。
ちなみに、東京の放射線量はコチラ。
都内の環境放射線量調査最新データ
勿来地区の災害ボランティアセンターは、某企業の敷地に作られました。
いくつかのプレハブが建ち並び、窓ガラスには、「がんばっぺ」の文字が(*’-‘*)
*この写真は「アースデイ」にて。
その文字を見ると、なんだか、じーんと、心があったかくなりました
私たちは看護師の仕事にこだわるつもりはないので、医療班の仕事がないなら、瓦礫除去の作業でも、片付けでも、何でもやります
「待合室」のプレハブで、自分にできる仕事のマッチングをすることに。
つまり、勿来地区の住民から「こんな作業をボランティアさんに頼みたい」という依頼がすでに多数入っているため、その作業ができると自分で思う人は自己申告して、作業決定
私たち3人は、男性2人と一緒に、「2階の壊れた家具を庭に出すのと、壊れた2階の荷物の整理」というお宅の依頼を引き受けることにしました
マッチングにより自分たちの仕事が決まると、リーダーを決め、作業に必要な荷物を(ぞうきん、バケツ、土嚢袋、モップ)、トラックの荷台に乗せ、マイクロバスでいざ出発
勿来の災害ボランティアセンターでは、ボランティア登録が済むと、ミネラルウォーター、タオル、塩飴、軍手やマスクが支給され、長靴は持って来てない人は貸してもらえます。
なので、作業に必要な物品も、全て準備されており、送り迎えのマイクロバス付きです。
私は、この至れり尽くせりな状況に、びっくりしましたΣ(・ω・ノ)ノ
バスで現場に向かう途中、フト家々の屋根を見ると、多くの家に、カバーが掛かっていました。
この辺りのお宅の屋根は、瓦が多く、地震で壊れてしまい、修理の依頼が殺到しているので、順番待ちです。
私たちがうかがったお宅は、外観は普通なのですが、2階に上がると、寝室がぐちゃぐちゃで足の踏み場がありません
高齢の女性が1人暮らしをしていて、「近いうち、息子が片付けに来てくれると言うのだけど・・・」と、早く片付けたくて、ボランティアセンターに依頼したようです。
この女性宅では水の流れが悪く、時々断水になるそうで、不便をしてるとのこと。
3.11の地震はとにかく大きくて、「息子のいるところに避難していた」と。
5人でやるとチャカチャカ進み、作業は午前中で終了
高齢者の世帯は、家の修理や片付けが困難だと思うし、本当に助けを求めてる人の所に、手が届いているのかな~と、疑問に思いました。そして、災害ボランティアセンターには、どのようにしてニーズが上がってくるのかな???そのシステムを知りたくなったのです
つづく
ありがとうございます。
mana