華やぐ着物@文化学園服飾博物館

明治維新以降も着物を着ることが一般的で、化学染料の普及や染色技術の向上により、鮮やかで斬新、しかも安価な着物が中流家庭の女性たちの間で流行しました。明治大正になると、日本の伝統的植物のモチーフが写実的になったり、暈かして立体的に見せたり。チューリップやヒヤシンス、ユリ、バラ等々、洋花文様が増えてきます。
で、この時代の代表的な着物が銘仙なんですよね。単純な幾何学模様が多かったのが、解し織の技術が確立されてからは、デフォルメされたモチーフが色鮮やかに、大胆に着物に使われるようになったわけです。

男性の着物は概して地味でモチーフの多様性に欠けますが、そこは襦袢で勝負。かなりハイカラな襦袢を身につける男性もいたようです。

そして女児の着物のモチーフはいつの時代も吉祥模様やお花が主流ですが、男児の着物の模様は、時勢に左右されるそうです。例えば昭和初期は戦車とかプロペラ機、とかね。


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