『台所見聞録』キッチンを通じた社会のあり方、生活環境の変化etc.を考えるのは面白い!

『台所見聞録』
~人と暮らしの万華鏡~

台所で大事な「火」と「水」。
世界の様々な国や地域の台所を見てみると、それらの使い方・特徴が見えてきて面白いのです。

例えば火。
北緯40度を境に、鍋を「吊す」か「置く」か、分かれるそうです。北緯40度より寒い地域では鍋を吊し、火との距離を遠くします。そうすることで、部屋全体が暖まるからです。しかし暑い地域でそれは困ります。なので五徳や三石を使用して鍋を置き、火と鍋の距離を縮めるのです。

そして水。
暑い地域では台所で水をたくさん使います。暑い地域の土は粘度があるため、野菜の土を落とすのに、寒い地域より水をたくさん使います。そして、調理器具を洗う時もしかり。

そんな話をふむふむと読みながら、会場にはドイツ、インド、ロシア、北極圏、日本などなどの家の中を再現したミニチュアハウスが展示されているので、各国の台所の特徴が比較できて凄く面白いです!

そして最後に、日本の台所の近代化の話になり、台所の近代化には「立動式」の導入と「衛生」「利便」の3つの理念が通底しており、この3つに大きく関わったのが、「身体性」の問題とのこと。

いやはや、「台所」はとても奥が深い!!

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