アムネスティ・フィルムフェスティバル③

踊れ、グローズヌイ!
(2002年、オランダ映画)

この映画が日本で公開されたのは、今回が初めてです。
第二次チェチェン戦争で離れ離れになった子どもたちを集めて、
民族舞踊家のラムザンは、舞踊団を結成。
夏休みを利用して、西ヨーロッパへツアー公演に出かける子どもたち。
その目的の一つは、
「チェチェン人はテロリストではなく、普通の人間だと知ってもらうこと」

この映画の見所は、
チェチェンの民族舞踊の美しさです
コーカサス地方の踊りを見る機会は滅多にないと思うので、
それを観るだけでも、充分価値があると思います

私はこのブログで、チェチェンの話を何度か書いていますが、
なぜロシアは、チェチェンへの侵攻を辞めないのか?
確かにチェチェンには、石油のパイプラインが通っており、
石油の産出国です。
しかし実際は、石油の埋蔵量はそれほど多くなく、
パイプラインも、迂回路が完成しています。

なのに何故、侵攻を続けるのか?

①ロシア軍による石油の闇取引
②チェチェン民間人誘拐による、身代金略奪
③格差社会のロシアで、「共通の敵」を作ることで、
国内をまとめる

悲しみの中の希望。
そういうものが感じられる映画です。

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