2005年 AIDS文化フォーラムin横浜 報告②

そして今日参加したプログラムの二つ目。

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AIDS&Society 研究会議~神戸会議報告~

7/1から5日間、神戸で開かれた
「第七回アジア・太平洋地域エイズ国際会議」。
私はこの時期、タイに滞在しており、
ネットにアクセスできない環境にいたため、
情報がまったく得られずにいた。
バンコクに戻ってきてから、ネットで検索したが、
情報は、思ってたほど多くなかった。
そして日本に帰国してから新聞を見てみると、神戸会議の情報は
ほとんどなかった。
「神戸会議って、話題にも上らないほど、小さな会議だったっけ?」
う~ん。。。

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この会議は国連主催で元首クラスが出席するのが通例にも関わらず、
会議への首相のメッセージはナシ、厚生労働大臣も開会式前日にキャンセル。
政務官がメッセージを読み上げるのみ。
日本政府は本気で、HIV/AIDS問題に取り組む気があるのだろうか??

2003年に開かれるはずだったこの会議。
しかしSARSの流行を懸念して延期。
その当時、HIV/AIDS問題解決のビジョンや戦略がなかった
多くの途上国も、この空白期にノウハウをしっかり身につけ、
今では日本が教えを請う立場になっている。
お金はあるが、ノウハウがない日本。
このままでは日本は取り残されてしまう。
日本のNGOはタイのNGOからどんどん学ぼうと貪欲になっている。
日本政府とは対照的だ。

また、日本企業の、HIV/AIDS問題の取り組みは全然進んでいない。
外資系企業にとって、社員や現地従業員の健康管理は大事な問題であり、
HIV/AIDSを放っておいたら、地域から信用されなくなる。
外資系企業を融資している銀行も、企業に倒産されたら困るので、
HIV/AIDS問題に関心を寄せている。
今回の神戸会議で、企業向けのブースを出したところ、
相談に訪れた日本企業は1割のみ、ほとんどはインド等途上国の企業だったという。

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関西の新聞には、神戸会議がトップ記事になったという。
情報は関西にとどまり、東京にはあまり流れてこなかった。
しかし、それは、関西から離れた東京では、会議に関心を寄せる人たちが
少なかったからとも言えるだろう。

HIV/AIDSを「他人事」ではなく、「自分ごと」と捉えるのは
まだまだ難しいのかもしれない。
でも「何かしなければ」と思わずにはいられない。

redribonweekレッドリボンウィーク。
この奥に、多数のNGOブースが並んでいます。
(かながわ県民センター内)

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