2005年 AIDS文化フォーラムin横浜 報告③

そして今日参加したプログラム3つめ。

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薬害エイズはまだ終わってない~繰り返される薬害
              薬害エイズを考える山の手の会

「繰り返される薬害って、具体的にどういうこと?」
それが、このプログラムに参加した理由だった。

参加して話を聞いてみて、納得。
薬害エイズ被害者の多くは、B型C型肝炎に感染してるということ。
近年では、AIDSで亡くなる方よりC型肝炎で亡くなる方が多いということ。
現在、HIV/AIDSは治療薬のおかげで、死の病ではなく慢性疾患に
変わりつつある。
しかし、それで終わる問題ではないんだ。
C型肝炎は肝硬変、肝癌に移行することがあり、インターフェロン治療も
患者の30%にしか効果がないと言われている上、様々な問題点がある。
日本でのC型肝炎患者は、100~200万人とも言われているので
身近な問題として捉えやすいのではないだろうか。

そして現在の薬害肝炎訴訟。
1980年から1988年にかけて出産時の出血を止めるために使われた
血液凝固因子製剤により、多くの女性がC型肝炎ウィルスに感染した。
2002年、損害賠償を求めた「薬害肝炎訴訟」が提訴された。
もう二度とあってはならない薬害訴訟が、まだ続いている。

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私は平成15年に卵巣腫瘍のオペをした時、輸血の準備をした。
オペ前の受診時、ドクターから輸血の説明を受け、
「緊急時、輸血が必要になるので誓約書にサインをしてください」といわれた。
私は思わず、「自己血にしてください。」と言った。
自己血とは、自分の血液を輸血用に採取し、オペ時に使用する。
これなら感染症にかかる心配がない。
もちろん、自己血にもリスクはあるが、最近は自己血が主流になっている。
(もちろん、善意の献血も必要です!!)
私は、輸血によりHIVや肝炎に感染することを恐れ、ドクターに申し出た。
しかしドクターの反応は、いいものではなかった。
「自己血なんて、卵巣のオペにはやらないし、やってもいいけど
時間がかかるんだよねえ~」
私はその場ではサインができず、次の受診まで考え、
結局、一般の輸血を準備することにした。
「輸血することがありませんように・・・」

私の卵巣腫瘍は再発すると言われており、
いつかまたオペをすることになるだろう。
その時は、必ず自己血を用意するつもりだ。
献血時にHIVの感染が判明する確率が年々増加し、
輸血により肝炎に感染する事故は今でも起きている。
自分の体は自分で守りたい。

私は薬害の被害にあった人たちを、他人事には思えないのである。

tenji02レッドリボンウィーク②。
多数のNGOブースが並んでいます。
(かながわ県民ホール内)

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