劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー③

2006年にイスラエルがレバノンに侵攻したとき、
イスラエルは有効期限が1973年に切れている
クラスター爆弾を使用しました

使用期限の過ぎているクラスター爆弾を使用するとどうなるのか?
思ったように爆発しないので、
たくさんの不発弾が残ってしまうのです
この時の不発弾は約100万個

その結果どうなると思いますか?
子どもたちが最大の被害者になるのです

地中に埋まっている地雷と違って、
クラスター爆弾は目に見える場所に落ちています。
そのため、子どもたちが興味本位に触ったり近づいてしまい、
爆発を誘発します
特に10代の子どもたちの被害が多いと言われています

クラスター爆弾は、ちょっとした振動で作動するので、
例えば不発弾の側に車が通っただけで、
爆発することがあります

ちなみに、
クラスター爆弾の不発弾で一番被害が出ている国は、ラオスです
ベトナム戦争時にばらまかれた物が、まだ残っているのです

さて、クラスター爆弾に関する数字ですが・・・

35カ国が生産
23カ国に不発弾が残り、
73カ国が保有しています。

日本の場合、
航空自衛隊が1983年から2006年の23年間、
4タイプのクラスター爆弾を1千万発、276億円分保有していました。
そのうち75%が国産です

日本はもともとこの条約に参加する意志がなく、
アメリカ追従の形を取っていました。
クラスター爆弾保持の理由も、
「防衛上必要」とのことですが、
一体、どこの誰が日本に上陸して戦争をしかけるというのしょうか
万が一そのようなことがあったとしても、
敵の上陸時に、クラスター爆弾の使用は、効果があまりないとのこと

最初は条約不参加を表明していた日本ですが、考えを改め、
12月3日のオスロでの調印式に、参加することになりました

しかしこの条約は、抜け穴が用意されています
日本の自衛隊が保有しているタイプのクラスター爆弾は廃棄の対象で、
日本政府も全て廃棄する方針ですが、
最新型高性能のクラスター爆弾は廃棄しなくてもいい、
という内容なのです

そして、
主要生産・保有国である米国、中国、ロシア、イスラエルなどは
この条約に参加していません

しかし、対人地雷禁止条約に批准していないアメリカでさえ、
禁止条約ができてからは地雷が使えない状況にあり、
国際社会の目が、そうさせてるわけです
→しかし条約成立以降、アメリカが行った戦争では、
 地雷が必要じゃなかった、とも言えますね。

クラスター爆弾に関しても、そうありたいと思います

そして世界は、次の段階、
劣化ウラン(DU)の使用禁止条約に動いています
劣化ウラン(DU)に関して、日本は最初から禁止条約に積極的です

私が出会った、イラクのガンや白血病の子どもたち
すでに亡くなってしまった子どもたちが何人もいます。
この条約が少しでも早く発効され、
二度とこのような被害をが生まれないことを、強く望みます

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