花と兵隊のプロローグ

カンチャナブリ

日本人にとって、知っておかなければならない場所、のはず

第二次世界大戦中、
日本軍は、ミャンマーに物資を運ぶために、
ミャンマー国境に近いこの場所に、鉄道を造りました

泰緬鉄道。

連合軍捕虜や現地の人々を酷使し、5年かかると言われていた建設が、
1年ちょっとで終わりました。
その裏に多くの犠牲があったことは、言うまでもありません

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クウェー川に架かる鉄橋
この鉄橋は、歩くことができます

今でも数時間に1本、電車が通っています

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鉄橋の中央部分が台形になっています。
(赤で囲ってある部分です)
この部分は、戦後修復した部分で、
両サイドの円形部分がオリジナルです

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日本軍の、ミャンマーへの物資輸送を阻止したい連合軍は、
この鉄橋を頻繁に爆撃しました

それに対し日本軍は、
この鉄橋に、多くの連合軍捕虜を立たせたそうです
味方の捕虜がいるからといって、攻撃を辞めることはできなかったのでしょう。
そのせいで、たくさんの捕虜の方が亡くなりました

鉄橋の近くにある、「第二次世界大戦博物館」
入ってすぐのところに、
当時物資の輸送で実際に使われていた機関車が展示されています

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中に入ると、
最初の橋のオリジナルと言われている、
木造の橋の残骸が展示されています

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そして、
バスターミナルのそばにある、「JEATH戦争博物館」

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この博物館は竹でできており(捕虜収容所の再現)、
当時の写真や新聞記事、捕虜の方が描いた絵、当時の日用品など、
捕虜の方々が病気に冒され、ひどい拷問を受けている様子などが、
垣間見られます

私がここを訪れたのが5月だったせいか、
日本人はほとんど見かけませんでした

しかし私の友人は、大学の卒業旅行でカンチャナブリを訪れているし、
私の夫も、大学の時に1人でここに来ています

タイの旅行で、
カンチャナブリを訪れる私たちは少数派なのかもしれませんが、
たくさんの日本人に知ってもらいたい場所の一つだと思います

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今年の7月から、
花と兵隊」という映画が上映されます
太平洋戦争中にアジアで戦い、
タイ・ビルマ国境で終戦を迎えたけれど、日本に帰らなかった人たち。
祖国に帰らなかった、6人の未帰還兵の声を集めたドキュメンタリーです。
この6人の中には、泰緬鉄道の建設に従事した人もいます
是非、多くの人に見ていただきたいと思います

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