チェリノブイリの子どもたち☆

ベラルーシで出会った子どもたち

日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)がベラルーシに医療チームを派遣した時、私は看護師として参加しました。高汚染地の小学校での健康診断を行うためです。その医療チームには医師と看護師の他、健康診断をお手伝いしてくださるボランティアさんも参加していました。

その中のある1人のボランティアさんは、ベラルーシに知り合いの子どもたちが何人もいて、私は自由時間にその方と一緒に子どもたちに会いに行きました。

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ある晩、夕食会に招かれました。決して裕福とは言えないお家でしたが、精一杯私たちをもてなしてくれているんだと言うことが伝わって来て、とても温かい気持ちになりました。

写真右から2番目の子は、17歳のターニャ。ターニャは12歳で甲状腺癌のオペを行いました。「体のことは気にしないようにしている」、そして彼女はベラルーシのことを、「とても美しい国。私はこの国を愛しています。」と言っていました。現在、教育学校に通っており、将来は学校の先生になりたいという夢があります。

写真の左の子は、妹のタマーラ14歳。体の不調はないとのこと。ピアノが大好きで、将来は音楽の道に進みたいと。この日の食事の後に、得意のピアノを披露してくれました。

翌日、他のベラルーシの子どもたちにも会いました。

16歳のジーマは、原発事故の2日後に生まれて4歳で甲状腺癌のオペを行いました。現在、情報科の学校に通っています。照れ屋で自分のことはほとんどしゃべらないけれど、サッカーとゲームの話を嬉しそうにしてくれました。

18歳のオーリャは、顔が小さくてとてもきれいな女の子。現在法学部の学生で、将来は法律家になりたいという夢があります。彼女も甲状腺のオペを行っています。

私の想い

甲状腺の手術をした子どもたちはずっとホルモン剤を内服し続けなければならず、今後心身にどのような影響が現れるのかについては未知の世界です。

そのことを除けば、私たちと全く変わらない、普通の子どもたち。大好きな家族と一緒に暮らして、お友だちとたくさん遊んで、好きな勉強を頑張って。
そして、、、
病気に脅かされることなく結婚をして、安心して自分の子どもを産みたいと願う。

彼らの願いは、誰もが思う、ささやかな願い。民族、国籍、宗教など関係なく地球上の全ての人々も望んでいることなんだと思います。そのことを忘れないように、私の想像力がしぼんでいかないように、ベラルーシで出会った子どもたちのことを忘れずにいたいと思うのです。

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小学校での読み聞かせ。

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