毎年開催されるイベントや、
特別な日があります
12月1日は、世界エイズデーです。
各自治体、NGO/NPO、医療機関などは、
工夫を凝らして、多くの人々に関心を持ってもらおうとしています。
私はいつもなら、あちこちのイベントに目移りし、
あれもこれもと、精力的に参加するのですが、
今年は・・・
シェア=国際保健協力市民の会
が開催している、「エイズ写真展 エイズという透視図」に行って来ました
御茶ノ水の総評会館の1階ロビーでの展示なのですが、
「どうしてこんな地味なところに展示するのだろう?」と不思議に思いました。
行ってみて、そのナゾが解けました。
今回のシェアのテーマは、
「職場におけるエイズ問題」です。
ひと昔前、HIV/AIDSといえば、「死ぬ病気」として恐れられていました。
しかし今は、よく効く新しい、抗レトロウィルス薬(ARV)が
どんどん市場に出回り、
一生付き合っていく、「慢性疾患」となっています。
つまり、「死なない病気」に変化してるわけです。
みなさんの職場に、HIV/AIDS陽性者がいたらどうしますか?
ARVを内服しはじめると、2週間から1か月ぐらいで
副作用が出始めます。
その副作用はかなりツライもので、
場合によっては、仕事を続けることが難しくなります。
そのため、内服治療を行うには、
家族や友人、職場の上司・同僚にも協力が必要となります。
しかし、そこで大きな壁にぶち当たります。
「上司や同僚が、HIV/AIDSに偏見を持っていないか?
それが理由で解雇されないか?」
全世界に4000万人いると言われている、
HIV/AIDS陽性者。
日本も増加の一途をたどっています。
HIV/AIDS陽性者の方が自分の職場にいる、ということは、
当り前のことになってきています。
(もちろん、それ(増加)がいいことだと思いません)
人は、自分がよく知らないこと、未知の事に直面すると、
恐怖を感じると思います。
HIV/AIDSは、正しい知識があれば、
恐れるものではありません。
まず、知ることから始めたいですね