チェルノブイリ博物館
チェルノブイリ原子力発電所4号炉①
チェルノブイリ原子力発電所4号炉②
プリピャチからチェルノブイリへ。
チェルノブイリの雨
チェルノブイリ原発事故の放射能汚染がひどい、
ベラルーシ共和国では、
アルコール中毒の女性・若者が多いと言われています
今回私が訪問したゴメリ州ベトカ地区でも、
以前から同様の話はよく耳にします
地方の農民に多いと言われ、
都市部・農村部で共通なのは、
16-17歳の若者にもアルコール中毒が多いということです。
若者がアル中で亡くなるケースもあるとのこと。
私は今回その話を聞く度に、
「ベラルーシでアルコール中毒が多いのは何故ですか?」と質問すると、
みな一様に、
「わからない」という答えしか返ってきません
病院にも毎日のように、アルコール中毒の患者が運ばれてきます
この日訪れたICU(集中治療室)。
ベッドは3つしかありませんでしたが、
中央のベッドにいた男性は、
目の焦点が合わず、宙をさまよっていました。
このように、胴体と手首に紐がついており、
抑制されています。
暴れて点滴や器械のコードを抜かないため。
医療従事者や他の患者に危害を加えないようにするためです。
ベラルーシは、
人口に対する自殺率が世界で一番多い国です(T_T)
日本の自殺者は、年間3万人と言われていますが、
人口比で言うと(10万人あたり)、
世界第一位はベラルーシ。
第二位はリトアニア。
第三位はロシア。
日本は第六位です。
(WHO/2009年)
自殺の原因はなんだろう?
一般的によく言われるのが、病苦や生活苦。
ベラルーシも確かにそうかもしれない。
でも本当にそうなのかな?
フランスの社会学者デュルケームは、
「自殺の基本的な原因は、社会にある」
と言っています
人々を自殺に追い込むような状態が、社会全体にあって、
それが強まれば自殺は増えるし、
弱まれば、自殺は減る。
もちろんこの考えには批判もあります。
しかし、
ベラルーシの多くの人たちが、
中毒になるほどアルコールに依存せざるを得ない社会状況が、
存在するのかもしれません
そして、
自殺に追い込まれる状況も・・・
私はこの同じ日に、
小児科病棟にもお邪魔しました~v( ̄∇ ̄)v
プレイルームでは、子どもたちが遊んでいます
そんな中、
一際かわいらしい女の子がいました(☆゚∀゚)
兄弟ではないのに、
年下の子の世話を焼いている5歳のジェーニャ
この数日後、ジェーニャを通して、
この国のアルコール中毒の根深さを、知ることになったのでした。
私たちがプレゼントした指輪を、
嬉しそうに見せてくれる、ジェーニャ
ありがとうございます。
mana
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