ブルキナファソに入国するときは、
黄熱病の予防接種が必須です
黄熱病だけでなく、
様々な未知のウィルスや細菌が、
ウヨウヨしているんだと思います
私がサピナ村を訪れたとき、
この村を担当する看護師(男性)が予防接種を行っていました
この時は、ポリオの予防接種は行っていなかったのですが、
写真中央の赤丸の中。
この箱には、「ポリオ、撲滅」と、
英語で書いてあります
ちなみにこの箱の中には、この日接種するワクチンが、
入っていました
WHOは、ポリオの撲滅を掲げていますが、
なかなか達成は難しいようです
天然痘の最後の感染者が見つかったのは、
1977年のソマリア。
1980年には、WHOは天然痘の撲滅宣言をしています
天然痘の撲滅には、JICAの前進である国際協力事業団の
尽力があったのですが、
ちょうど1970年代後半に、アフリカの紛争が一時的に終息していたことが、
天然痘の撲滅につながったとも言われています
しかし今、ポリオはどうでしょう?
東西冷戦が終わり、
世界中のあちこちで紛争が絶え間なく続いています
例えば、ポリオの流行国の一つであるアフガニスタンは、
WHO医療専門官が簡単に入れる場所ではありません
感染症の撲滅は一斉に行わないと効果がなく、
少しでも隙間があると、
そこをついて一気にウィルスが広まってしまいます
また、ポリオは天然痘と異なり、
感染したかどうかが分かりにくいという点が、痛いところです。
日本では、1981年以来ポリオの自然感染はありませんが、
ワクチンを投与後にポリオに感染したという例は、
時々聞かれます
子どもを持つお父さんお母さんは、
自分の子どもにポリオの予防接種をさせるかどうか、
悩むところだと思います。
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